旅する30代、旅せぬ30代。

林道日本一周・1997年

1997年7月30日。
林道日本一周の旅。


ここは北海道、標津郡
中標津町。開陽台と
呼ばれる所。


地平線が丸く見える(?)
という330度見渡せる
展望台がある、北海道を
旅する人々にはちょいと知られた名所ではある。


昭文社ツーリングマップル北海道1997年初版によると、
360度ではなく、330度である。なんとも微妙な数値だ。
展望台にはキャンプ場があり、長期連泊者達が幅を
効かせていた。連中、下手したらひと月単位で「棲み付いて」
いたりするから侮れない。いや、そんな僕も他所の土地で
ひと月棲み付いた事があったりして。ひでえもんだねまったく。


お気楽な日々だった。仕合わせだった。でも、実は胸が痛くて
痛くて、辛かった。必死だった。心を保たねばならないから、
愉しんでいるのだ、愉しいのだと必死に心に言い聞かせていた。
安定を拒み飛び出した癖に、どんどんと不安に苛まれて行った。
僕は、他のパワフル(そうに見えた)な旅人達とは結局違っていた。
すぐに凹み、すぐに落ちぶれる。だが、すぐに弱さを
認める勇気は、やはり無かった。


えっと、何だっけ、ああ写真の説明を少し。


ピントボケてますね、それだけじゃなく、この日は靄っていたのだっけか。
もっとすっきり晴れていればいい感じだったのだけれどもね。
この場所は、実はオートバイ雑誌の北海道ツーリング特集なんかの
企画には必ずと言って良い程登場した場所だったりしたのです。
地平線まで真っ直ぐに続く道!! 如何にも北海道!!
ライダーならばあの地平線目指し、何時までも何処までも走り続けて
みたい!!  ってな憧憬を煽る煽る・・・そういう特集、夏になると
様々なオートバイ雑誌で見掛けたものです。


最近はどうなのだろうか?街で見掛ける若人ライダーの皆々様、
カスタムバイクや、大型スクーターなどは良く見るけれども、
そんな皆々様方は、旅なんかするのかなあ・・・みんな綺麗だもの、
汚れるの毛嫌いしてそうだもの、もしかしたら貧乏臭いバイク旅なんて、
ましてや野宿しながらなんて、そりゃあ好まないよねえ・・・・
小耳に挟んだ所によると、むしろ若者よりおじさんライダー達が元気らしい。
お金もそこそこ持ってるから、大型バイクに完璧なウェアと装備で
走り廻っているそうな。そういや街で見掛ける大型バイクに乗ってる
ライダーって、50代位(かな?)のおじさんが多いような気がしないでも。


僕と同じ30代、それもかつて元気一杯に各地を旅して廻ったような
ライダーだった方々は、今でもまだライダーであり続けているの
であろうか。変わらず、お休みの日にはバイクに荷物を積み込んで
いそいそと出掛けていったりするのであろうか。


結婚して、お子さんが産まれて、仕事上の立場も重くなって、
だけどもそれらを背負っても尚、元気一杯出掛けて行く方々も
きっとおられるのであろうなあ・・・・・


独り者で、大した責任も無く、背負うものもなーんも無い筈の
この僕は、しかし何故か出掛けない。8DR氏に何ヶ月も前から誘って
貰って、漸くの1泊2日が関の山。いやそれでも凄く愉しかったけどね。
だけど自分一人だったら、出掛けなかっただろうな。しんどいとか
何とか理由つけて、休みの日は朝から呑んだくれる(ああ、今なら
受験勉強してるからそこまではしないけど)に終始かな。


えっと、何だっけ、ああ写真の説明を少し。


いややめた。もう寝ます。御免。

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今週もどうにか無事終えました。相も変わらず心苦しい日々は続いて
しまったけれども。今年はもうこの心苦しさをどのようにうっちゃるかに
尽力するより他無さそうだ。試験が終わったら、きっと落ち着くさ。
少しだけ中断していた[お勉強]も、明日からまた元気だして再開
しましょうか。


俺、それなりに頑張ってるんだけどな。まだまだ足りないか。
しゃあねえや、寝る。明日もいい日にしてみせますよ。では。