あくまでドライブ

追憶の国道170号線

昨夜、ドライブに行くなどと書いたが、
今朝9時頃目を覚ました頃にはどうでも
よくなってしまっていた。


やっぱり・・・


しかし、今日の僕はいつもと違う。
気合を入れなおして出掛ける。


気合を入れないと、たかがドライブにすら
出掛けられないとは情けなや。
でも、これは今に始まった事ではない。
日帰りツーリングでも、数ヶ月にも
及ぶ旅でもおよそ変わらず、思いついてから
実際に腰を上げるまでにはかなーり時間が
掛かっていたりしたもので。

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ウダウダと11時半頃出発。面倒臭い。
でも折角の休日、このまま家にいても
ゴロゴロして酒を(以下略)。

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何処へ行くのか、まるで決めていない。
敢えて言えば山の方へ行こうかな、と
漠然と思ってみたくらいか。


大阪平野は狭く、僕の住む大阪市の西の端っこから
東へ1時間も車で走ればじきにローカルな雰囲気となる。


堺市の「中央環状線」と呼ばれる府道2号線を走り、
夏に阿倍野の利用者さんと来た羽曳野市の古市を
経て、南河内郡太子町へ。「南河内グリーンロード」と
呼ばれる府道200号をゆく。このルートは交通量が
とても少なく、大阪平野を見下ろす地点もあり、
なかなかいい感じだった。


やがて大阪府唯一の村、千早赤阪村は青崩という地区にて
R309へ合流。金剛山葛城山との間を抜ける大阪と
奈良の府県境「水越峠」を目指す。かつては急な屈曲の
ある厳しい峠であったが、10年近く前だったか、全長
2000m強のトンネルが出来てからは随分と楽に通行
出来る様になった。ただ、「旧道」大好きライダーだった
僕としてはやはりそちらを通りたかったが、路面の
積雪及び凍結を危惧してやむなく避け、トンネルへ。


奈良県御所(ごぜ)市へと下るが、五条市へと向かう
県道50号線は高台をそのまま進み、南行き左手には
橿原市中心部を見下ろし、更には遥かに連なる、
雪を被った山並みを遠望するようになる。
交通量少なく、ひたすら快走・・・


五条市の中心部には降りず、山間部をひたすら
走って、そのまま和歌山県橋本市へ。R371に
合流し、そいつを北上して長い紀見峠越えの
トンネルを抜ければ早くも大阪府に戻って来る。


R170、「大阪外環状線」に合流して西へ折れる。
低い山間部を一気に突き進むルートは、やがて
前方に海を見る。それが間近に迫れば、海に
浮かんだ関西空港はもう近い。


旧R26、紀州街道へ折れて、岸和田へ。
岸和田城をブラリと見る。近くの岸和田
戎神社では十日戎大祭が賑やかに行われている。


旧国道の混雑を避けて、空いている臨海線経由で
無事帰着。17時半過ぎ。

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家で呑んだくれてゴロゴロしている事を思えば
遥かに有意義な時間を得たと思うのであるが、
しかしどうにも物足りない。


それはやはり4輪で出掛けたからであろう。


寒くない。音楽も聴ける(いや、今回はラジオすら
聴かなかったけどね)、排気ガスで汚れたりもしない。
辛さとは無縁、とっても楽だ。


でも、震えるほど寒くても、エンジン音しか
聞こえなくても、顔が真っ黒になっても、
楽さとはかけ離れてはいても、やはり僕は
2輪で来るべきであった。復活を。

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でも、それでも良い休日となりました。
明日からもまた頑張ろうと思いました。


明日もいい日にしてみせますよ。おやすみなさい。