悪夢

夕日。帰路、電車内より。

雨上がり。



傘でクラスメイトとチャンバラごっこをしていた。



調子に乗りすぎて、傘は持ち手の所からボキッと折れて
しまった。


その折れた傘を手に「お母さんに怒られるな・・・」と
思いつつ、団地の階段を登る。



階段でコケる。



その拍子に傘の折れた部分が左太腿に突き刺さる。



血が大量に噴出した。



その場に倒れこみ、僕は朦朧となる。



僕は血にまみれた。



僕は死ぬのか。このまま。



やがて近所の人々を巻き込み、ちょっとした騒動に。



そんな夢を見た。



でもそれは、25年前の秋、実際に僕が経験した出来事だった。



やな事思い出した。



明日もいい日にしてみせますよ。意地でもね。