実習に行って来た

地下鉄中央線より阪神高速湾岸線の橋を

精神障害者ホームヘルパー養成講座を
受講したのであるが、
今日はその実習日だ。教室でその概要について
学ぶだけではなく、
実際に精神障害者が働く作業所を訪問し、
彼らが普段している仕事を一緒になって行なうのである。


精神障害者:ここでは主に統合失調症の患者さんの事を指している。
以前は「精神分裂病」と言うおどろおどろしげな病名が付けられていた。


精神分裂病患者のイメージってどうだろう?
突然わめいたり、暴れたりする。幻覚・幻聴でおかしくなっている。


精神病院のイメージってどうだろう?
辺鄙な山奥、鉄格子のある窓、厳重に鍵が掛けられている・・・


僕の偏見だと、ろくなイメージが無い。
当たらずとも遠からずらしいのだが、しかし真相は良く判らない。
じゃあ精神障害者の作業所って一体どんな所なのだろう・・・
そんな訳で、訪問時はちとドキドキしていたのだが、実際に彼らと話してみて
拍子抜けした。ちょっとスローだったり、微妙なズレを感じた場面も
あるが、基本的には普通の人達なのだ。身体障害者知的障害者の様に
明らかに見て分かる、という訳では無い。皆さん穏やかで優しい方々だった。


勿論彼らは治療が進み、症状に多少なりとも悩まされつつも平静を得るに
至った状況にあるので当然と言えば当然なのだが。
実際急性期にある患者は、そりゃあ酷いものらしい。ただ、治療法が
随分進歩したので、きちんと治療を受けさえすれば、完治は難しいが
かなり症状を抑える事ができる病気なのだ。


彼らの様に作業所で他者と関わりながら仕事をしている人々はまだいい。
問題は、自分の病気を知られたくないが為に無理をして一般社会に溶け込もうと
している人や、医者にかかれば「即、精神病院行き」であると思い込んでしまい、
家に引きこもって治療を受けない人達の存在がどちらかと言えば多数派であると
いう事らしい。精神障害者ホームヘルパーは、そんな人達の家庭にも
入り込んで行く状況にもみまわれる可能性が高い。その際、如何に対応
すべきなのか?
この資格取得後は、今以上に難しい仕事にぶつかる事になるのかもしれない。


でも、やってみるしかないな!もともと、今の仕事にしたって、
やってみなきゃ解らんとばかりに勢いで始めた訳だし。
今後だってそうだ、兎に角飛び込んでみようか。