湯豆腐が好きなのさ

今夜も湯豆腐

帰宅すると誰も居ない。


今夜は両親とも、
お義兄さんが招待
してくれたとか
何とかいう音楽会に
行っている。


音楽会に招待なんて
実の息子のこの僕にゃあ
出来まへん。


まああれだ・・・せめて今回の国家試験が無事クリア出来る
メドがついたら両親を食事にでも誘うかいな・・・それも近場でだけど。
あ〜〜情けねえなあ俺って奴ァ。すんませんお義兄さんいつもいつも。
すんませんお父さんお母さん。僕はどーしよーもねえ息子でがんす。

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気を取り直し。さて晩飯どうしよう? まあどうせあんまり
食えないから今夜も・・・冷え込む冬の夜にはこれしかない。
そう湯豆腐。最近こればっか。ひとり用の土鍋に昆布の欠片。
一丁70円の安豆腐を二丁。昆布ポン酢にチューブの柚子胡椒。


贅沢を言えば水菜やワカメなど入れたい所だが、今夜はもう面倒臭い。
力も何も付かなさそうなショボイ夕餉だが、これで充分満足なのだから
どうしようもない。豆腐二丁で腹がガポガポになる。でも、あったまります。
冬は湯豆腐、夏冷奴。もうここ数年、夜は極めてあっさり系です。

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