ムダ記憶

2003年・東海道三島宿メシ

2003年11月15日。
東海道徒歩旅。


箱根の厳しい峠を、雨の中
どうにか越える。脚の痛みに
耐え、三島宿に下って来た
のは、日没後の事。



今旅最大の難所箱根をどうにか越えた安堵感から、
三島の市街地、伊豆箱根鉄道三島小路駅近くのビジネス旅館に
投宿とした。身体は悲鳴を上げていたが、精神的には高揚していた
かもしれない。達成感・充実感は底知れなかった。バカバカしいと
誰に思われてもおよそ構わなかった。心底からの充実を味わえる
機会など、この先何度あるか解らない。もしかしたら、もう無い
かもしれない。だから、人の目など気にならないし、知ったこっちゃ
無かった。ガタガタだろうが、歳を取り過ぎただろうが、関係無い。
俺は、この通り箱根を自力にて越えてみせた、というかぎーーーりない
自己満足! 俺ってスゴイとニヤつくこの気持ち悪さ!!


ずばりアホだな。それにこの写真は何なんだ一体?


これはその夜の、ビジネス旅館で摂った夕食。少し歩かねばコンビニが無く
(この旅では、ほとんどがコンビニメニューだった。旧街道の名物とは、
およそ縁が無かった。今にして思えば、失敗だったかなあ、と)、雨の中
面倒だったが、どうにか買い求めて戻ったっけ。量が少ない気もするが、
確か箱根越え以降から、徐々に食欲が増していったように思う。
身体が徒歩旅に馴染んで来たのだ。歩きの旅は、お腹がこれでもかと
空くのだ。そうなればもうこっちのもの。


のり弁と焼鳥。発泡酒はかつてのホップスやドラフティーから時代は移り、
淡麗グリーンラベル。ワンカップ焼酎2本。あら、タバコだ。ラークワンだね。
軽いな。やめた方がいいかな、などと思ってどんどん軽くしてたんだっけか?
この頃はまだ吸っていたのだっけ。昔から吸ったりやめたりしてたんだ。
ちなみに、紀伊半島の徒歩旅と、林道日本一周の頃は、それぞれやめていた。
携帯灰皿は、欠かさず持ち歩いた。ポイ捨てはダメ!


黄色いメモ帳が写っているが、これは旅の記録用メモ。出納や、気に
なった事柄をどんどん書き込んでいた。探せば今でも何処かにある筈。
どうでも良い事ばかり、子細に記憶している。なのに肝心な・・・・・

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