病室にて

幾つかの紙袋と普段
自分が仕事で使っていた
カバンにあれこれ荷物を
詰め込んで、僕は本日
大阪国際がんセンターに
入院した。


手続きは簡単だった。
今日から何日間かは知らないが、とりあえず個室である。
本来希望していた4人部屋が空いていない、というのが個室に
回された理由らしいが、本当の所は知らない。1泊16,200円也の
豪勢(?)な、お部屋である。今までこんな値段の施設に
泊まった事なぞ皆無である。がん保険などで一応カバー出来る
ようであるが、やはり落ち着かない。何よりうすら寂しいぜ。
施設はどこもかしこもしかしきれいです。さすがだわ。

がら〜んとしているぜ。トイレとシャワー、洗面台もついている。

備え付けのテレビはカード方式。昨今のカードはテレビだけでは
なく、ランドリーや冷蔵庫にも使えるそうな。一応購入したけど
ワンセグが写るので当面これでいいやテレビそんなに見ないし
ラジオもあるし本もあるしネットも一応出来るし・・・

落ち着いたらすぐに昼食となった。見た目は地味だが味は
悪くなかった。当分ここのメシを戴くのか。1食360円也。

デイルームからは何と大阪城公園を一望に!個室からも一応
見える。いいお部屋だわまったく、うすら寂しいけど・・・
でもまあここから治療は始まり、僕の第2の人生(そんな気が
する)も始まるのだ。抗がん剤放射線治療はもう明日から
開始である。どんな事が待ち受けていようが僕は必ず健康を
取り戻して帰宅するのだ。不安は確かに隠せないけれど。


こんな出来損ないな上にがんにまでなっちまったダメ息子の
ために時間を割いてくれた両親に、感謝を。親孝行何も
してないので、必ず元気に戻るよ。大阪城の夜景を見ながら
不安を抱きながら、でも戻るよ、必ず。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。